ARNI Web Symposiumに参加しました。

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海老名市で開催されました。海老名総合病院 循環器内科 飯田剛幸先生に座長をして頂き、講演をさせて頂きました。その後、大島クリニック 大島泰斗先生の座長で、飯田先生と共に脳心腎保護を考慮した降圧剤使用法に関してディスカッションを行いました。既存薬とは異なる新たな作用機序を有する降圧剤:エンレストを使用する機会が増えましたが、他の専門領域のエキスパートの先生と交流は非常に勉強になりました。

<脳と心臓の健康関係>

脳と心臓は密接に関連しており、お互いの健康状態が影響し合います。心臓は全身に血液をポンプする役割を担い、この血液は脳にも送られます。脳に十分な酸素や栄養を供給するためには、健康な心臓が不可欠です。逆に、脳からの神経信号は心臓のリズムや強さを調節し、血圧の管理に関与します。

血流と酸素供給:心臓が血液を効率よくポンプできない場合(例:心不全)、脳は十分な酸素や栄養を受け取れず、脳機能が低下する可能性があります。

血管の健康:動脈硬化などで血管が狭窄すると、心臓病だけでなく、脳卒中のリスクも高まります。

神経系の調節:自律神経系は心臓の拍動速度や血管の拡縮を調節し、これにより血圧が制御されます。

<エンレストの役割>

エンレスト(一般名はサクビトリルバルサルタンナトリウム水和物)は、プリライシンおよびアンジオテンシンIIと呼ばれる物質の働きを抑えることで、血圧を下げる効果があります。

エンレストは特に、脳を含む全身への血流を改善することに寄与します。心臓の負担を軽減し、結果的に脳への安定した血流を支援するため、脳と心臓の健康を維持する上で非常に役立つ治療薬です。

脳と心臓の健康を維持するためには、これらの器官間の相互作用を理解し、必要に応じて医師の判断のもと適切な治療を行うことがなにより重要です。