Migraine Web Conferenceに参加しました。

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神奈川県と岩手県をWebで繋ぎ、リモート形式で開催されました。今回は、岩手県以外にも、多くの地域の先生方に参加して頂きました。北海道・東北地方の先生方が中心となり、本会に参加して頂きました。くろだ脳神経・頭痛クリニック 黒田清司 先生の座長のもと講演を行い、講演後にディスカッションをさせて頂きました。岩手医科大学 元教授で、日本で2番目に頭痛クリニックを標榜された黒田清司先生に座長をして頂き、とても光栄でした。

先週水曜日に町田市で一緒に講演させて頂いた、黒田博紀先生の御尊父様でもあり、非常に御縁を感じました。片頭痛急性期の新たな治療選択肢について、一緒に議論させて頂き、大変有意義な講演会となりました。

<レイボーについて>

ジタン系薬剤

ジタン系薬剤も片頭痛の治療に使用されますが、トリプタンとは異なる作用機序を持っています。頭痛を引き起こすCGRPやグルタミン酸などの放出を抑制し、 頭痛を抑える効果が期待されています。

片頭痛の治療において新しい治療選択肢として研究されているジタン系薬剤の代表的なものは「ラスミジタンコハク酸塩(レイボー)」です。

レイボーは2022年1月20日に製造販売が承認された、片頭痛の発作時に使用する新しい治療薬です。

片頭痛専用のお薬として約20年前に出た「トリプタン系」のお薬は、頭痛の原因物質が出るのを抑制する際に、一緒に血管にも作用して血管を収縮させる作用があるため、胸が苦しくなったり倦怠感などを感じたりという副作用が起こることもあります。

レイボーは血管収縮への影響が少なく、これまでトリプタン系のお薬が使えなかった患者さまにもお勧めしたいお薬です。

また、レイボーは頭痛が起きてから3時間以内に内服すれば効果を得られる可能性があるため、トリプタン系と比べると使用しやすいといえます。