認知症疾患医療センター

認知症疾患医療センターとは

認知症疾患医療センターは、認知症の早期診断・専門相談・医療や介護との連携を通じて、ご本人とご家族の生活を支えるための拠点です。

「認知症かもしれない」
「どこに相談すればいいかわからない」

そんな段階から相談でき、診断・治療・その後の支援までを切れ目なくつなぎます。

当院は、認知症疾患医療センター（連携型）として認定を受け、地域の医療機関・介護事業所・行政と連携しながら、地域全体の認知症医療・支援体制の質の向上に取り組んでいます。

センターの役割

認知症疾患医療センターの主な役割は以下のとおりです。

1）専門医療相談

認知症に関する不安や疑問について、電話または面談で専門スタッフがご相談をお受けします。

• 受診の必要性やタイミングのご相談
• 専門医療や検査についてのご案内
• 医療・介護・福祉サービスとの調整
• 地域包括支援センターなど関係機関との連携

「認知症かもしれない」
「家族への対応に悩んでいる」

どんな内容でも構いません。

2）診断と初期対応

医師の診察に加え、神経心理検査・血液検査・画像検査（MRIなど）・心電図検査を組み合わせ、認知症の鑑別診断と初期対応を行います。

診断に必要な検査予約も、専門相談と同じ電話番号（046-204-8817）で承っています。

3）行動・心理症状（BPSD）や身体合併症への対応

認知症に伴う怒りっぽさ・興奮・不眠・妄想などの行動・心理症状（BPSD）や、身体合併症についても、初期診断・治療を行います。

4）医療・介護関係者向け研修・地域連携

地域の保健医療、福祉、地域包括支援センター及び介護事業所などの介護関係者の方々を中心に地域医療連携協議会の開催に取り組みます。

5）認知症の啓発活動

ホームページやパンフレット、公式SNSなどの各種媒体にて認知症に関する知識の普及、センターの周知、情報発信に努めます。

センターへのご相談から診断までの流れ

※以下は標準的なものとしてお示ししています。

1）お電話もしくは対面でのご相談

認知症専用ダイヤル：046-204-8817 にお電話いただくか、ご希望があれば対面でのご相談を承ります。

ご相談内容に応じて、適切な対応や必要な支援を考えます。

担当者が不在時には、折返しのお電話とさせていただく場合がございます。

2）初診（1回目）

• ご予約時間の10〜15分前に来院
• MRI検査・心理検査を実施
• 当日中に結果説明

医師の判断により、血液検査を行う場合があります（外注検査のため結果は約1〜2週間後）。

所要時間目安：約2〜3時間

3）再診（2回目／約1〜2週間後）

• 血液検査結果のご説明
• 必要に応じて治療方針・お薬のご説明

所要時間目安：約30分〜1時間
※診療状況により前後する場合があります。

医療機関・関係機関の方へ（ご紹介について）

ご紹介方法

認知症が疑われる患者様を当院へご紹介いただく際には以下のご紹介方法をご参照ください。

（１）専用申込票のFAXまたは患者様ご紹介フォームの送信

①下記の診療予約申込票を印刷していただき、必要事項をご記入のうえ、当院までFAXいただく

②下記の患者様ご紹介フォームより情報を送信いただく

いずれかの方法でご紹介ください。
2診療日以内に当院より直接患者様へご連絡し、予約日を確定いたします。

（２）診療情報提供書の作成

ご受診の際に患者様ご自身またはお付添いの方にご持参いただけますと幸甚です。

なお、受診にはご家族等ご本人の生活状況をよくご存知の方の同伴をお願いしています。

（診療情報提供書を作成いただくことで、貴院では診療情報提供料（250点）に加え、認知症専門医紹介加算（100点）が算定できます。）

鑑別診断結果のご報告・経過報告

認知症と鑑別された患者様・ご家族等へは、ご説明の際に『認知症療養計画書』をお渡しします。

ご紹介いただいた医療機関様へは『認知症療養計画書』を添付した受診報告書をお送りします。
（「初回診察」から、医療機関様へのご報告に概ね2～3週間程を見込んでいます。）