片頭痛患者に寄り添うWEBセミナーに参加しました。

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東京都江東区を中心とした講演会で、発信場所は東京でした。最初の演者は、以前より面識のある昭和大学江東豊洲病院 脳神経内科 准教授 栗城綾子先生でした。久しぶりの再会で懐かしい気持ちになりました。望月内科クリニック 院長 望月俊男先生が座長で、急性期病院での頭痛診療に関することを教えて頂きました。講演後、視聴の先生方と活発な質疑応答が行われました。

昭和大学江東豊洲病院 脳神経外科 教授 池田尚人先生に座長をして頂き、院内連携とチーム医療に関して講演をしました。講演会終了後も、色々と意見交換ができ、非常に有意義な時間でした。東京・神奈川でも抗CGRP製剤(=注射薬)による最先端かつ有効性の高い治療が普及し、片頭痛患者にとって重要な治療選択肢が増え、大きなパラダイムシフトが起こっています。

<片頭痛に対して処方される薬のご紹介>

片頭痛の治療には、痛みを軽減させるためにさまざまな薬が使用されます。

以下は、片頭痛の治療に一般的に使用される薬の種類です。

  • トリプタン系薬:トリプタンは片頭痛の発作を取り扱うために使用される一群の薬剤です。これらの薬剤は、血管を収縮させ、炎症を軽減し、痛みを和らげる効果があります。一般的なトリプタンの例には、イミグランやマクサルトといったお薬などがあります。
  • NSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬):アスピリン、イブプロフェン、セレコキシブなどのNSAIDsは、片頭痛の軽減に使用されることがあります。これらの薬剤は痛みを和らげ、炎症を抑える効果があります。
  • ジタン系薬:片頭痛発作時に服用し、痛みを和らげる治療薬です。既存の急性期治療薬とは異なる薬理作用をもつ世界初のジタン系薬剤として「レイボー錠」が2022年に開発されました。
  • 予防薬:重度の片頭痛が頻繁に起こる場合、予防薬が処方されることがあります。これらの薬剤は、発作の頻度や重症度を減少させるのに役立ちます。予防薬の例には、服用薬としてはバルプロ酸やプロプラノロール、アミトリプチリンなどがあります。
    注射薬としては、当院ではガルカネズマブ(エムガルティ)・フレマネズマブ(アジョビ)・エレヌマブ(アイモビーグ)の取扱いがあります。特に注射薬には高い効果が期待でき、当院でも多くの患者様のQOL改善に大きく貢献しています。
  • 漢方薬:呉茱萸湯(ごしゅゆとう)、五苓散(ごれいさん)等の漢方薬も定期服用もしくは頓用で効果があるとされています。

これらのお薬は、専門の医師の指示に従って使用する必要があります。

そしてなにより、脳に何か重大な病気が隠れていないかどうかをまずはしっかりと検査をして調べることが非常に大切です。当院では2台のMRIとCTを設備しており、原則として当日のうちに画像検査からその結果のお話を聞いていただくことができます。

電話予約:046-236-2188、またはWEB予約で事前に予約を取得するか、お急ぎの場合には当日の予約外での受診も可能です。まずは一度お気軽にご相談にいらしてください。