神経疾患診療医の為の不眠症診療セミナーに参加しました。

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厚木で行われました、神経疾患診療医の為の不眠症診療セミナーに参加しました。藤沢市民病院 脳神経内科 山浦弦平先生に座長をして頂きました。不眠症は生活習慣病の1つです。現代、日本人の睡眠時間は諸外国より短く、それによる経済損失も大きいので、大きな社会的な問題となっています。精神科や心療内科の先生による不眠症の講演は多いですが、今回は少し切り口を変えて、脳神経内科医として講演させて頂きました。不眠症の撲滅に向け、正確かつ適切な外来処方やインフォームドコンセントを今後も行っていこうと思います。

不眠症は、睡眠障害の一種で、脳と密接に関係しています。脳内での化学物質のバランス、脳の活動、環境因子、生活習慣が不眠症に影響を与えます。たとえば、セロトニンやメラトニンといった神経伝達物質の不均衡は、入眠を妨げることがあります。

また、不安やストレスによる脳の過度な活動も不眠症の原因の一つです。脳波パターンが乱れ、深い眠りに入れないことがあります。さらに、睡眠環境や生活習慣も重要です。快適でない寝室環境や、カフェインやアルコールの過剰摂取、不規則な生活スケジュールは、脳の睡眠リズムを乱す要因となります。

不眠症の治療や管理には薬物療法、認知行動療法、生活習慣改善、ストレス管理などがあります。個別の原因を特定し、それに合わせたアプローチを採用することが不眠症の効果的な治療に不可欠です。精神科や心療内科の医師をはじめとした専門家のアドバイスを受けつつ、適切な治療方法を見つけることが重要です。