片頭痛診療セミナーに参加しました。

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今回は新潟県の先生と御一緒させて頂きました。新潟大学は全国有数の脳神経外科・脳神経内科医局のある大学で、脳研究所があります。東海大学時代に一度、講演に呼んで頂き、新潟大学に行かせて頂いた過去があります。今回、新潟県長岡市 すずき脳神経クリニック院長 鈴木健司先生に座長をして頂き、講演をさせて頂きました。その後、新潟県小千谷市 山本医院 院長 山本潔先生にディスカッションの座長をして頂きました。

今回は、片頭痛診療の2本柱(急性期・予防)のうち急性期治療を中心に講演・ディスカションを行いました。非常に有意義な時間でした。

<急性期治療について>

片頭痛の診療における「急性期」とは、片頭痛の発作が起こったときに行う治療のことを指します。具体的には、頭痛が始まってすぐの段階や、予兆の段階での対応を指すことが多いです。

この時期に適切な治療を行うことで、痛みを和らげたり、頭痛の持続時間を短縮したりすることが目的です。

急性期治療の主な方法としては、次のようなものがあります。

  • 非特異的薬物療法

非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)やアセトアミノフェン(パラセタモール)などの一般的な痛み止め薬が使用されます。これらは軽度から中等度の頭痛に有効です。

  • 特異的薬物療法

トリプタン系薬剤やエルゴタミン系薬剤など、片頭痛専用の薬があります。これらは中等度から重度の頭痛や、非特異的治療に反応しない場合に使用されることが多いです。

  • 吐き気や嘔吐などの症状がある場合

抗吐き気薬(抗乗り物酔い薬)を使用することもあります。

急性期治療は、片頭痛の発作を早期にコントロールするために重要であり、患者さま一人ひとりの症状や反応に合わせて最適な治療方法を選択する必要があります。

治療効果が不十分な場合や、頻繁に発作が起こる場合は、予防治療の導入も考慮されます。

「予防」については次のブログで詳しく解説いたします。

まずは当院をはじめとした専門医を受診することで、ご自身の頭痛の重症度を客観的に判断し、適切な診断と治療を行うことが大切です。お気軽にお問い合わせください。